色々な事を考えていると、服を着替え終わった。
『よし!!完了!!』
鏡に映るのは、真っ白いワンピースを着ている私、
何も柄がついていないこの服は、
どこか、神秘的な雰囲気をかもしだしている。
隼人に、一つだけ話していないことがある。
それは、毎晩見る”夢”
その夢は、良い夢とは、とてもじゃないけど言えない。
どちらかと言えば、悪夢だ
夢に出てくるのは、もちろん私、
でも、夢の中の私は………
何ていうか、目が死んでる。
まるで、”死にたい”と思っているように…
夢の中で、ある男の人が出てくる。
私はその人の事を”魔王様”と呼んでいた。
〈君は、私の下僕だ……
わかっているね?ーー?〉
私の名前を呼ばれたであろうところは、
いつもモザイクがかかり、まるで、私に知られてわならない。
と言うようにいつも聞こえなかった。
そして、”魔王様”と別れた後、ある道を歩くのだけど、
急に目の前が明るくなり、私は、車に引かれた…
タダの夢のはずなのに、感覚がリアルに感じ、
まるで、”これは現実だ”と言わんばかりに私を攻め立てる。
夢は、車にひかれたところで終わり、
朝になって起きたころ、数分もの間、魔王様の声が、頭にはりついて取れなくなる。


