冬馬が女子生徒と手を繋いで歩いていた…


冬馬があたし以外の女の手を…?



「あっ、また間違っちゃった…。もうっ」



最近間違えてばかり…。


あたしは編み間違えた手元のマフラーを机の上に置いた。


あー、もやもやする…。


あたしはイスの上で回転してある場所を見つめた。


主のいないコタツ。


振り返ればいつもそこには冬馬がいて、あーだ、こーだ、言ってるのに。


……何で、来ないのよ。