***** ちゅっ…。 ……冷たい。 ぷにっ ……冷たい。 ぷにっ ……だから冷たいってば… あたしは手で頬のあたりを払う。 ぷにっ ……だから… 瞼に微かに力を入れる。 するとうっすらと視界が広がり、もう一度ぷにっと冷たい感触が頬に触れて、一気に目が覚める。 目の前には冬馬のドアップ顔。 「うわぁっ!!」 驚いて反射的に体を起こし、イスがガタンと音を立てた。