ダメだ。今日は髪乾かしてさっさと寝よう!! うんと大きく頷いて、意気込むようにドレッサーへ足を向けた。 その日の夜、あたしは夢を見た。 花火が舞い上がる桜の木の下で、1人空を見上げて立つ冬馬の姿の夢を。