なんかイライラしてきた…なんなのこの人…

「あんたねぇっ!!いい加減にしなさいよっ!!勝手に家に上がり込んでなんの説明もせずいきなりメイドになれなんて…あんまりだわっ!!」

本当にイライラするっ!!

「おまえ!!俺様は神崎翔っていうちゃんとした名前があるんだよっ!!」

なに!?人の話聞いてたでしょ!?なんで逆ギレ…ってあれ!?神崎翔って…あああ゛

「あんた星華高校にいるっ…神崎…翔さっさん!?」

まさかあなたが!?
神崎翔さん…?

「そうだけど…?それより何回も言うがお前は俺に買われたんだよっ!!だから拒否することは絶対に無理なんだよっ!!」

なんて人に逆らってしまったのだろう…

―――――――1年前
まだお母さんがなくなる寸前の話…

「あのね愛…将来きっと『神崎翔』っていう愛と一緒の学校に通ってる人が愛の前に現れると思うの。ご無礼のないようにね♪それから絶対に神崎さんの言うことは絶対に聞くのよ。」

あのとき…お母さんが言ってた言葉…思い出した…
このひとが神崎さん…

「神崎さん!多大なご無礼失礼しました!!」

この人に逆らってはいけない… お母さんの最後の願い…