いつもと変わらない日常…お父さんとお母さんが亡くなってから、もう1年…独り暮らしにもなれてきた。

私『姫路 愛』は『星華高校』に通う高校二年生です。

――――――ガチャッ
ピンポンも押さないで誰!?
まさか…泥棒!?

「お前は神崎家に買われた女だ。今日から俺のメイドとして働いてもらう」

整った顔…まるで王子様みたい…ってかメイドってどういうこと!?
「あっあのぉ～メイドって!?買われたってどういうことですか!?」
彼は私の言葉が聞こえなかったかのように私を車まで引っ張ってきた。

「乗れっ」

逆らったら殺されそうなので私は従うことにした。
なぜこうなってしまってるのか…彼は誰なのか…これからどうなってしまうのか…私にはなにもわからなかった。

「おりろっ」

どれくらいたったのだろうか…車から降りてみると…

「なっなにここ…」

目の前には大きなお城がたっていた。

「姫路さま。いままでの無礼お許しください…これから説明いたしますのでどうぞこちらに」

お城から一人の女性が出てきた。案内された部屋にいくと先に車を降りた彼がソファに座っていた。
「手短に説明させていただきます。あなたのお母様『姫路　麻奈』様は神崎家に支えるメイドでした。麻奈様が亡くなってしまった今麻奈様の代わりにメイドになってほしいのです」

でも…そんなのって…

「そんなのおかしいです。お母さんが亡くなったから私が代わりにメイドになれなんて…」

そうよおかしいっ

「お前は俺に買われたんだよっだから拒否することは絶対に無理なんだよ！」

私…どうなるんだろう…