「ちょっと、悠真!もう少し、ゆっくり歩けない?」 お店を出る時から、ずっと早足なんだから。 追い付けないっての! 「あれ?由香里?」 「ん?」 誰かに、呼び止められて振り向く。 「あっ、いっちゃん!」 「やっぱり、由香里だ~。久しぶり~」 「久しぶり~。会いたかったよ~」 なんて、いっちゃんは、友達の友達な上に、他校の子。 最近、すっかり忘れてた。