「そうよ?海斗先輩がいるから」



誰か、あたしを殴って~!!



「サイテーだな」


「え?」


まるで、突き放す様にそう言うと、悠真の歩くスピードが速くなった。



「ちょ、ちょっと待って」


「ついて来るなよ」


“ついて来るな”って、方向が一緒じゃん!



「何で、怒ってるの?」

必死で後をついて行きながら、あたしは悠真の背中に呼びかけた。