「ねえ、由香里。本気で言ってるの?」 「本気も本気よ」 と、風香に言った時だった。 「キャー!!」 下の方から、女の子の黄色い歓声が響いてきた。 「な、何事?」 「どうせ、悠真くんでしょ?」 「悠真?」 訳が分からないあたしに、風香は目で“下を見てみろ”と合図をする。 「あ…」 屋上から覗いたグラウンドには、悠真とその友達がサッカーで遊んでた。