「何が楽しくて、テメェと公園でガキみてーに遊ばにゃならんのだ!」
「だって行くとこねーじゃん。それに『公園でウハウハ☆』を馬鹿にしちゃいかん。楽しーゾぉーぅ!楽しむポインツは力の限りに遊び倒す事だ!」
「〜〜〜〜〜!!」
もう、何だか世界中の人の耳元で叫んで回りたい気分だ。「こいつは世界遺産級のお馬鹿でスチャラカで変態です!」と。
だがしかし雷の言った通り、行く所がないのも事実。
「……しゃーない…」
私は結局、他の寄り道を探すのを諦め、公園のブランコに腰掛けた。
雷も私に続いてブランコに近づく。『公園でウハウハ☆』なぞという頭が腐り落ちているとしか思えないような企画に付き合うことになり仏頂面の私に対し、あまりにもニコニコと喜色満面の笑みを浮かべているので、瞬時に私の脳内で1億万回程、殺した。
「おっ!い〜ねぇ〜!『公園でウハウハ☆』の最初にブランコをチョイスするとは、なかなかお目が高い!わかってるねぇ〜」
…褒められて、ここまで嬉しくない事も珍しいと思う。
雷はブランコを立ち漕ぎしつつ、ひじょーにご満悦のご様子でいらっしゃる。
「…たのしーか?」
「ええ、そりゃもう、地球が爆発する程!☆」
…地球が爆発する程か。そりゃかなりのモンだ。
「な、アレやろーぜ、アレ」
「ジャングルジム?」
「おうともさ!アレのてっぺんにどっちが先に昇れるか」
「…いーぜ」
私はもう反発する気も失せていたので、雷が提案した『ジャングルジム☆頂上決定戦』に何も言い返さず受けてたつことにした。
私と雷、それぞれジャングルジムの下、対極の位置に立つ。
「よ〜い…どん!」
雷の声と同時に二人して、てっぺんを目指す。
乗り気じゃなかったはずの自分だが、こんな勝負とも言えないような勝負にも係わらず生来の負けん気の強さが遺憾無く発揮されたため、なにげに本気で昇って行く。
―しかし―
「ゴ〜ル!」
「…っくそっ!」
タッチの差で負けた。先にてっぺんに手をかけたのは雷。
正直結構悔しい。
「う〜ん、しかしなかなかいい勝負だった!な!」
ご機嫌な雷はジャングルジムのてっぺんに座り、星が瞬く墨色の空を見上げる。
「美紅、見ろよ!綺麗だなぁ」
「…ああ…ほんとに」
綺麗だ。
「だって行くとこねーじゃん。それに『公園でウハウハ☆』を馬鹿にしちゃいかん。楽しーゾぉーぅ!楽しむポインツは力の限りに遊び倒す事だ!」
「〜〜〜〜〜!!」
もう、何だか世界中の人の耳元で叫んで回りたい気分だ。「こいつは世界遺産級のお馬鹿でスチャラカで変態です!」と。
だがしかし雷の言った通り、行く所がないのも事実。
「……しゃーない…」
私は結局、他の寄り道を探すのを諦め、公園のブランコに腰掛けた。
雷も私に続いてブランコに近づく。『公園でウハウハ☆』なぞという頭が腐り落ちているとしか思えないような企画に付き合うことになり仏頂面の私に対し、あまりにもニコニコと喜色満面の笑みを浮かべているので、瞬時に私の脳内で1億万回程、殺した。
「おっ!い〜ねぇ〜!『公園でウハウハ☆』の最初にブランコをチョイスするとは、なかなかお目が高い!わかってるねぇ〜」
…褒められて、ここまで嬉しくない事も珍しいと思う。
雷はブランコを立ち漕ぎしつつ、ひじょーにご満悦のご様子でいらっしゃる。
「…たのしーか?」
「ええ、そりゃもう、地球が爆発する程!☆」
…地球が爆発する程か。そりゃかなりのモンだ。
「な、アレやろーぜ、アレ」
「ジャングルジム?」
「おうともさ!アレのてっぺんにどっちが先に昇れるか」
「…いーぜ」
私はもう反発する気も失せていたので、雷が提案した『ジャングルジム☆頂上決定戦』に何も言い返さず受けてたつことにした。
私と雷、それぞれジャングルジムの下、対極の位置に立つ。
「よ〜い…どん!」
雷の声と同時に二人して、てっぺんを目指す。
乗り気じゃなかったはずの自分だが、こんな勝負とも言えないような勝負にも係わらず生来の負けん気の強さが遺憾無く発揮されたため、なにげに本気で昇って行く。
―しかし―
「ゴ〜ル!」
「…っくそっ!」
タッチの差で負けた。先にてっぺんに手をかけたのは雷。
正直結構悔しい。
「う〜ん、しかしなかなかいい勝負だった!な!」
ご機嫌な雷はジャングルジムのてっぺんに座り、星が瞬く墨色の空を見上げる。
「美紅、見ろよ!綺麗だなぁ」
「…ああ…ほんとに」
綺麗だ。



