「いやぁ~…さっきは悪かったな!」

頭を掻きながら、さっきから反省の気持ちゼロの謝罪を繰り返し言って来る隼人。

「本当にねっ!!」


そんな姿に苛つきが増したのもあり、不機嫌たっぷりの返事しかしない私。


周りから見たら、朝から騒がしい2人に捉えられるであろう。


「なぁ~…そろそろ謝んの疲れたから、許してくんないかなぁ?」


 ――ブチッ



さすがに我慢の限界もピークを通り越し、怒りが一気に溢れ出した。



「隼人のバカ!!!」

私は、通学路とは外れた住宅街の路上へと姿を消した。