青薔薇姫

「瑞華ー、もうちょっと手回してくれないと落ちちゃうよー？」


走行中、いきなり彰人がそう言ってきた。


「だ、だって…。」


密着……しちゃうじゃん？


照れるんだよ……こういうの//


「んもーぅ、しょうがないなー。」


すると、ただでさえ速すぎるスピードを、さらに速く運転しだした。


「キャッ……!!」


思わず彰人の背中にしがみついてしまった。


「大成功♪」


さらに加速度を上げて暴走してる中で、あたしには彰人の言葉が聞き取れなかった。