青薔薇姫




「ハハ…ッ、ハハハハハ……。」


静かな部屋に響き渡る、俺の無機質な笑い声。


「紫苑……どうしたんですか…?」


「はっ…、……やめだやめ。もう探さなくていい。」


「なんでよ紫苑!?」


「言ってることめちゃくちゃだぞ!?」


「"水狼が嫌い"なんだと。……裏切られたんだよ、俺達は。」


「「「……っ!!」」」


……裏切られた。


仲間だと思ってたのに……。


やっと…、好きだって気付いたのに……。




ふと下を見ると、足元で何かが光っていた。


"青いバラのネックレス"


暴れた拍子にポケットから落ちたんだろう。


俺は無言で拾い上げる。


「………はっ……。」


持ち主を失ったネックレスは、俺の手の中で、ただ悲しげに揺れていた……。


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