青薔薇姫




「ふざけんなぁぁぁっっっ!!!!!!」


俺の手足は止まることを知らず、壁だけでなくテーブルやイスなどにも当たり始めた。


「尚希……今すぐ瑞華の居場所探せ……。」


「……は、はい?」


「さっさとしろ!!今すぐ探せ!!」


俺は狂ったように叫ぶ。


尚希はただ事じゃないと判断したのか、カバンからノートパソコンを取り出し、目にもとまらぬ早さでハッキングを始めた。


「ダメです紫苑……。厳重なガードがかかっててこれ以上は…!!」


「あ゛ぁ!?それなら水狼総出で探せ!!傘下もだ!!」


「紫苑……とりあえず落ち着いてください!!何があったか話してくれませんか?」