青薔薇姫




…………は?


"退学届"………?




俺はケータイ片手に固まっていた。


力が抜けた手から、ケータイが落ちていって、床に叩きつけられた。


「何だよそれ……。

何なんだよ……!!」


「「「紫苑…!?」」」


尚希達が俺のまわりに駆け寄ってくる。


「くそっ……!!」


バンッ!!


「なんでだよ……。」


バンッ!!


「なんでなんだよ……っ!!!!」


バンッ!!


「もうやめてください紫苑!!瑞華の家ですよ!?」


「そうだよ紫苑!!落ち着いて!!」


「一体何があったんだ!?」


俺は怒りにまかせて壁を殴っていた。


壁は少しへこんでしまっていた。