青薔薇姫




「瑞華……?」


俺は2階に駆け上がる。


悪いとは思いながらも、片っ端からドアを開けていった。


いない……いない……!!


瑞華……どこだ……!?


頭の中に嫌な考えが浮き出てくる。


"誘拐"……!?


急いで尚希に瑞華の居場所を調べてもらおうと、1階まで降りたときだった。


♪~♪~♪


あ゛ぁー…もう誰だよこんなときに!!


イライラしながらも、俺は電話に出た。


これであのスパイ女だったらキレるからな…!!