「……あの青いバラのネックレスを頼む。」 「「「かしこまりましたぁー♪」」」 ……さっさと買ってここを出よう。 もう二度とこの店に来ないことを誓った。 「お待たせいたしましたぁー♪」 奪い取るように受け取り、足早に店を出る。 「「「またお越しくださぁーい♪」」」 ……二度と来ねぇよ。 でも……これを買ってよかった。 自然と口角が上がる。 瑞華……喜んでくれるだろうな……。 サプライズで渡してやろう。 ……何も知らない俺は、呑気に下っ端が用意していたバイクを飛ばしていた。