青薔薇姫




~紫苑side~


「瑞華大丈夫かなー?」


「あとでお見舞いにでも行きますか。」


「この俺が瑞華に薬飲ましてやんよ♪もちろん口移しで……いでぇっっ!!!!」


俺は無表情で零也の足をぐりぐりと踏みつける。


「……紫苑、その辺にしといてください。俺もやりたいですから。」


「僕も僕も!!瑞華に口移ししていいのは僕だけなんだからね!!」


ズビシッ!!


「いったぁーい…!!紫苑の手刀ぁー!!」


「つーか誰か俺を助けてくれーっ!!」


「……いい加減静かにしてくれませんかね。」


「……うるせぇ。」


車の中は何とも言えない空気が漂っていた。