そうだ…、紫苑だって重傷なんだ……!!


普通に戦ってたから忘れてたけど、こんなに血だらけだ……。


絶対ムリしてたよね……。


ありがとう……水狼を守ってくれて。


数分後、紫苑は尚希が呼んだ車に乗せられて病院に直行した。


あたし達は別の車で向かった。


病院に着くと、まだ手術中だった。


早く……一刻も早く赤いランプが消えてくれるように祈った。


ランプが消えたのは、数時間後のこと。


あたしには何年も待ってるような感覚だった。