「それより瑞華、この体育祭、気を付けてくださいね。」 「……?分かった…。」 いつになく尚希が真剣だった。 あたしは黙って頷くしかなかった。 体育祭で何かがおこる……? 一体何が……。 「100m走出る奴は並べ!!」 あたしの思考はそこで途絶えた。 「瑞華、行ってくるね♪」 「またファンが増えちまうぜ…♪」 「うるさいよ零也。」 カッコいい決め顔で呟く零也をビンタする彰人。 楽しんで…る……? 彰人の顔笑ってるし……。 ……そうだよね。 あたしも楽しもう…!!