「柚歩さんっ!!」 俺はとっさに猛ダッシュして、ナイフを持ってた奴に飛び蹴りをくらわせた。 「ありがとな紫苑!!」 「いえ…。」 そしてまた後ろに下がる。 何分か経つと、相手は全員倒れていた。 勝った……。 よかった……何も起きなくて。 このときの俺は、すっかり安心しきっていた。 だから、 「ハッ…だから…言ったろ……。組がバックにいるって……。」 なんて声は届かなかった。 「紫苑っ!!!!」 柚歩さんが血相を変えて走ってきて、初めて異変に気付いた。