あまり出たくない相手だったのかな?


どうでもいいけど、暇だなー…。


そうだ、今誰もいないし、幹部部屋の探検でもしようかな。


冷蔵庫は…、酒とケーキしか入ってない。


次に、あたしの足は棚に向けられた。


なんとなくだけど。


棚にはこれといって何もなかった。


でも、あたしはある一点に釘付けになった。


「これ……。」


思わず手に取ったのは、分厚くて重いもの。


「アルバム……?」


表紙には大きく"水狼"の文字。


あたしはページをめくっていった。