「美結」 「は、はい」 あぐらをかいた蓮に、あたしはなぜか正座。 茶色の瞳があたしだけを見てる。 「俺はお前の味方だ」 「え…」 「何があっても守ってやる」 「……っ」 「約束する」 そんなこと言われたのは初めてだった。 もうこの先、あたしはひとりぼっちだと思っていた。 暗闇の中を生きて行くしかないと諦めていた。