美結 side


「んん…」




重い瞼を、ゆっくりと開く。




なじみのない匂い。




ごろんと寝返りすると、あたしの前に金色の髪。




「きゃあっ!?」




慌てて起きあがると。




あたしの隣には、蓮が寝ていた。




「ななななんで…っ」




理解しがたい状況に、パニック。




「うっせー…」




機嫌が悪いのか、声が一段と低い蓮。