「…楓」




「……」




「楓」




「…分かったよ」




黒髪が納得いかないって顔をしたまま去って行った。




…金髪とふたりきり。




「ちょっとこっち来い」




そう言って引っ張られ、あたしは部屋に入れられた。




「そこ座れ」




そこにあったのは黒くて長いソファ。




あたしは言われた通りに座った。




金髪はビールを持って来て、一口飲んだ。