「…おい、どこに行ってる」 「……」 金髪の質問を無視して、あたしは入り口へと向かう。 あんな危ない人の話を聞かないなんて、あたしってばおかしくなってる。 まぁ、いいか。 …もしここで殴られて死んでも。 部屋を出て、曖昧な記憶をたどりながら歩く。 後ろから足音が聞こえる。 2人がどうやら来ているらしい。 …あたしには関係ないけど。