「みつる…」




また聞こえてきた、その名前。




そいつが原因なのか。




涙が零れているのに気付く。




…一体何があったんだ。




「はぁ…」




溜息をついて、オンナに顔を近付ける。




涙を拭って、ふと見ると。




可愛い顔してるオンナだと思った。




…今まで全く気付かなかったけど。




黒の長い髪の毛。




『蓮ってばー!!』




一瞬流れた映像に、顔が歪む。




「っ」