…さっきのことを思い出してみる。 街を走っていた俺達の前に、いきなり人が現れた。 その人にぶつかりそうになったバイクはギリギリのところで止まった。 しかし、そいつはその場に倒れた。 周りの視線もあって、俺たちはそいつを連れてきたわけで、今に至る。 あれは…死のうとしていた? 昨日のオンナの言葉を思い出す。 “殺して” 間違いなくそう言った。 …でも、今日の昼のオンナは普通だった。 昨日のは夢だったかと思うくらい、平凡なオンナだった。 別れたときも特に何もなかった。