「目を覚ましたら帰ってもらう」 楓が低い声で呟いて、俺を睨む。 「…あぁ」 俺もここに置いておくつもりはない。 そう答えると、楓は部屋を出て行った。 しかし…。 なんというか、変なオンナ。 顔を覚えたオンナなんて初めてだ。 「ん…」 寝ているオンナに視線を向ける。