街をぶらぶらと歩く。




キラキラと輝きを放つ街。




楽しそうに話している人たち。




どんなにあたしが泣いても、声をかけてくれる人なんていない。




人って冷たい生き物だ。




「うぅ…」




溢れる涙を止めようと、ベンチに座る。




…本当にひとりぼっちになってしまった。




あの家には二度と帰れない。




でも、行く場所なんてない。




もう、あたしが生きてる意味なんて…ない。




何を信じて生きればいいの?




何もないそんなあたしに、生きる意味はあるって誰が言えるの…?