「まだ食ってんのか」 「す、すみません…」 慌てて口に詰め込む。 「ん゛っ…けほっ」 せき込むあたしを呆れた目つきで見てくる。 「焦るな」 「は、はい…」 呆れられてばっかだな、あたし…。 もぐもぐと口を動かしながら、ひとり反省する。 でも、この人はそんなあたしに付き合ってくれてる。 本当に…悪い人なんだろうか…? むしろ、いい人に見える気がする。 見た目を除けばの話だけど…。