「……」




なぜか、金髪男と街を歩いてるあたし。




自分でもよく分からない状況になってるけど…。




不思議と、怖くない。




何でそんな感情になるのか分かんない。




でも、もっと知りたいと思ってる。




…この、隣にいる金髪男のこと。




「…何」




「あっ…何でもないです」




睨まれるとやっぱり怖い…。




まぁ、じっと見すぎてたから仕方ないか…。




すれ違う人たちの視線は痛い。




地味なあたしじゃ釣り合わないもんね…。




そう言われてる気がして、悲しくなった。




周りの視線が見えないように、なるべく下を向いて歩いた。