オンナを抱えなおして、俺は歩き出す。 「迎え呼ぼーか?」 「いや、いい」 「きをつけて帰れよ」 「おー」 それにしても、謎のオンナだな…。 一体何者なんだ? 「おい、蓮!!」 「あ?」 後ろを振り向くと、楓が立っていた。 「迎え呼んだから、ちょっと待ってろ」 「呼ばなくていいっつっただろーが」 「狙われたらどーすんだよ。」 「……」 「あ、来た」 楓が言ったとおり、目の前に黒い車。