「蓮?」




楓がオンナを見た瞬間、嫌そうな顔をした。




こいつも俺と同じでオンナ嫌いだからな…。




「何でまだいんの?」




「いや、今から連れて帰る」




「はぁ?」




ありえない、と言った顔をする楓。




俺だって、自分でもありえねーと思ってるっつーの。




けど、ここに放っておく訳にもいかねー。




俺らの溜まり場、つまり男だらけの場所にいると、危ねーだろうしな。




「今日は帰るわ」




「蓮、本気?オンナだぞ?」




「……」




「分かったよ。あとは俺に任せといて」




「…悪いな」