とりあえず、オンナをどーにかしねーと。
仕方なく脇のところに手を入れて、抱えると…
「かる…」
あまりにも軽すぎて、マジで驚いた。
コイツ…、ちゃんと飯食ってんのか?
オンナの顔を見ると、苦しそうだった。
「……」
どうしたらいいっつーんだよ…。
顔を歪めているオンナをじっとみつめる。
その時、オンナの口が微かに動いた。
「ごめ…ん…ね…」
小さい声だったけど、はっきりと聞こえた。
涙が流れているのを見つけて、俺は静かに拭った。
オンナの謝罪の意味を、この時の俺は知らなかった…。
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