「お前が殺したんじゃねぇ。それは事故だ。」
「…っ」
「生きてる価値ないやつが、助かるわけないだろ。お前は、満が必死に助けた命なんだぞ。無駄にしてどうする。満は喜ぶか。」
「うう、ん…っ」
「満にとってお前は、自分の命より大切だったってことだ。それを忘れんじゃねー」
「うん…っ」
「自殺とか、もう考えるのはやめろ」
「……っ」
「これからは、満の代わりに俺が守ってやるから」
満の想いを、俺は責任持って受け止める。
泣き疲れたのか、美結はいつのまにか寝ていた。
そっとベッドに運び、俺は部屋を後にした。


