「あたしが、満を殺したの」




「…違う」




「あたしが、海に行くなんて言わなかったら…満は生きてた…っ」




「美結」




「あたしが…っ死んだら良かったのに…!!」




「落ちつけ」




「どうして満なの!?どうしてあたしじゃないの!?生きる価値のない人が生き残るなんて残酷だよ…」




「そんなことねぇよ」




「その日から全てを失ったの!あたしは…っ自分から幸せ手放したの!!」




「……」




「どうしてこんなに辛いの…っ」




泣いている美結を抱きしめた。