「何言ってんだよ」 「満は…っ、死んだの…」 「俺は絶対に死んだりしねー」 「ほんと…?」 真っ直ぐに俺を見つめる美結に、 「当たり前だ」 少しでも安心できるように、力強く言った。 「良かった…」 満は、死んだ。 それは、海でおぼれた美結を助けた代わりになってしまったことを意味するのだろうか。 美結が海を嫌う理由もそれが原因だろうか。