蓮 side


「美結!!」



溺れかけている美結を、慌てて引き上げた。




「…っ」




「大丈夫か」




しゃべれないのか、何度も頷いている。




「ちょっと休憩するか」




美結を抱え、うきわを持って、俺は海岸まで行った。




「総長、どうしたんですか!!?」




チームの奴らが近寄ってきて、俺は美結を下ろした。




「美結、大丈夫か」




「う、うん…っ」




美結の体は震えていた。