「美結ちゃん楽しくないの?」



「えっ…楽しいです!!」




作り笑いを見せる美結。




「海は好き?」




「…っ、に、苦手です」




一瞬、ほんの一瞬、美結の顔が曇ったのを見逃さなかった。




「何が苦手なんだ」




「もしかして泳げないとか?」




普通に聞くクロを睨んだ。




「はい…そうです」




「そうなんだ~やっぱ可愛いね!!」




「い、いえ…」




戸惑ってるのが声で分かった。