美結 side


「寒い…っ」




肩をぶるっと震わせて、呟く。




でも、その声は雨にかき消されて。




…まるで、あたしの存在さえも消えてるよう。




辺り一面、暗闇が広がってて。




出口が見えない。




…ここはどこだろう。




あたしは、





何で生きてるんだろう。