大切なキミへ。 短編集☆





―――――次に目を開けた時、


目の前には、
昨日のツリーがあった。




そして--――――。





「…紗菜、久しぶり。
元気だった?」


「…ひろとっ…」


目の前で笑う彼は、
大翔は何も変わっていなかった。


「あんな別れ方でごめんな。
こっちに戻ってくる用事ができたから
ちょっと驚かそうかと」


「な…んで…っ」


いつの間にか涙が溢れて、
声がまともに出なかった。



「何でっ、メールも電話も、
返してくれなかったの…?!」



嫌いなら、
あの時、私を嫌ってたんなら
今こんな風に逢いに来て
ほしくなかった。




「…紗菜、ごめん」