大切なキミへ。 短編集☆





結局、その授業に
田原は出席しなかった。



教室に気まずい気持ちで
少し遅れて教室に戻ると、
田原はいつものように、

男友達と
バカみたいに笑っていた。





田原は私と目が合うと、

いつものように、

ニッと笑った。






―――私は、気まずくて、

目をそらした。