「…」 私は、何分そのままで ぼーっとしていたのだろう。 気が付けば、休み時間の終わる 5分前。 「…蒼平?」 突然後ろから不思議そうな 田原の声がした。 右手には、例の紙。 左手には、田原のブレザー。 あ、まずい。 直感的にそう思った。