大切なキミへ。 短編集☆





「…」


私は、何分そのままで
ぼーっとしていたのだろう。



気が付けば、休み時間の終わる
5分前。




「…蒼平?」



突然後ろから不思議そうな
田原の声がした。



右手には、例の紙。


左手には、田原のブレザー。


あ、まずい。

直感的にそう思った。