大切なキミへ。 短編集☆




***


数学の授業も終わり、
もう昼休み。



「蒼平~!よろしく!」


いつものように
ブレザーが私の顔面に向かって
飛んでくる。


身長差は約12センチ。

私、156センチ。
田原、168センチ。

田平は少しバスケをする人としては
小さめかもしれないけど、
それでもエースなんだから
そこは尊敬する。


バサッと田平のブレザーを
顔面キャッチしてから、

田平のブレザーから
ひらりと落ちた紙切れを
拾おうと、紙切れを
手に取った。




そこに書かれていたのは。