「…そっか。うん、可愛いもんね。
応援…してるから」
「でも、まだ返事してないんだ」
「…うん。これからしてくれば?
今日は、解散しよ」
泣きそうだから。
たかなんか、…大嫌い。
「…でもひとつ条件がある。
平田と付き合うの。」
「…何?」
「……ココア買ってくる」
「…はぁ?」
一瞬、
条件がココアを買ってもらうことかと
思ったが、いやいやと思い直し、
たかの背中を見送った。
「なんでこんな時に、ココア…」
あたしは今ココアなんか
飲む気分じゃないのに。
家に帰ってベッドにもぐって
泣きたい。
涙が枯れるまで。


