なんとなく…
と小さく続ける私に
先輩は、
「まぁ、ちょっと
ラッキーだったんじゃない?」
と笑った。
「二人とも、仲が良くていいんだけど
尾田君は、どうしたの?」
先生がほほ笑みながら
先輩に聞く。
「あ、…っと、
この前の脚のケガが…」
先輩は少し言いにくそうに告げた。
「あら、また痛み出したの?
ん~…、そうね…
軽くマッサージして
湿布貼るしかないわね…
病院には行った?」
…病院?
そんなに悪いの?
と、その時保健室の電話が
鳴り響いた。
「…はい、…はい。
ヤダ!私忘れてました!
すみません、すぐ行きます!」
そこで、
驚きの一言を言い放つ。


