大切なキミへ。 短編集☆





家に着くとすぐに
沙和先輩にメールを送る。


「今日は楽しかったです!
ありがとうございました。
また行きましょうね♪」


そんなメールを送り、
膝を抱えて
今日のことを
なぞるように、

思い出していく。





浮かぶのは、

沙和先輩と
山口先輩の
面白い話よりも、


尾田先輩の、

笑った顔や
〝二人の秘密〟。

そんな言葉だけ。





私、どうかしちゃったのかな。