大切なキミへ。 短編集☆





その時の
無邪気な笑顔が
なんだかとても


―――好きだと感じた。




「うわ…
早速仲良しかよ…」

山口先輩が
うんざり、という声で
吐き捨てた。







***

気が付くと
18時になっていて。

そろそろお開きの時間だ。


「あらら、
もう、ちょっと暗いね」


「あー、沙和さんも鈴川も
送っていきますよ」


山口先輩がそう申し出る。


「おー、じゃあ
よろしく頼みます!」



尾田先輩は私の隣。