大切なキミへ。 短編集☆




「あ、ちひろ、
なんかケーキ食べようか?」


「うーん…」

少し考えて、
尾田先輩の方を見ると、

尾田先輩も微笑みながら
私を見ていた。


「今日は、遠慮しときます」


そういって、私も笑った。



「え、なになに?
今の何ー?」


秘密です、

私がそう答える前に、


「沙和さん、
俺と鈴川の秘密です」



少しおどけた声で
尾田先輩が答えていた。